親知らずは、歯が少し出ている状態であったり、横の歯を強く押している場合、抜歯を勧められます。親知らずを抜くのはとても怖いですよね。
私の場合は歯がほんの少しだけ歯肉から出ていて、なおかつ横の歯を圧迫しているため抜歯を勧められました。
見事に真横に生えていて、ほんの少しだけでている=ほとんど埋まっているの状態なので普段お世話になっている歯医者さんではお手上げらしいです。
大学病院への紹介状をもらい、親知らずを実際に抜いた記録を金額と共に残しておきたいと思います。
金額や痛み・腫れの具合、手術までの流れや手術後まで詳しく書きますので、 これから親知らずを抜歯する人の参考になれば幸いです。
目次
診察から親知らず抜歯までの流れ

大学病院への紹介状をもらう
紹介状をもらわないまま大学病院へ行くと、診察料とは別にお金を取られます。(調べると3000円以上らしいです)
ただ紹介状をもらうのにもお金がかかります。「私の病院ではできないので大きいところに行ってください。紹介状書いておくのでお金もらいますね」ってちょっとおかしい気がしますけど、そういうルールなのであれば従うしかないですよね。でも腑に落ちない。
私がお世話になっている歯科医では紹介状をその場で書いてくれず、「来れるときにまた連絡してください」というシステムでした。二度手間ですね。
日を改めて紹介状を受け取りに行きました。
紹介状 ¥890-
大学病院へ行く①
大きな病院はとても待たされるイメージでしたが、終始スムーズに案内されました。とても広いため入り口で病院内の地図をうけとります。
受付で書類を記入し、診察券を作り「歯科口腔外科の受付に行ってください」とのこと。
歯科口腔外科の窓口で受付後、「レントゲン撮ってきてください」とあちこちに行かされます。
レントゲン室へ向かうと待ち時間なしで撮影へ。とてもスムーズです。
撮影後は「写真はデータで送るから戻っていいよ」と言われ、戻ります。
診察が始まり、いよいよ抜くぞ!と思っていたら診察だけでした。その日は予約のみ行い帰ります。
抜歯当日は
- 時間を守るように
- 食事をとってくるように
- 体調管理をするように
という注意を受けました。
時間を守ってほしいのは予定がカツカツなので、遅刻されると抜歯ができないかららしいです。
食事をとるのは、親知らず抜歯後はしばらく食事ができないからです。
体調管理が大切なのは、抜歯は体に負担がかかるので、風邪などで体調を崩してしまうと抜歯できないとのことです。
診察・レントゲン ¥2,130-
大学病院へ行く②
とうとう親知らずの抜歯の日が来ました。
麻酔が効いている間は食事禁止らしいのでちょっと多めにごはんを食べていきます。
受付を済ませ、歯科口腔外科へ向かいます。
朝9時ちょうどに診察室へ入るよう促され、椅子に座ります。
抜歯の前に、同意書を書かなければいけないらしいです。抜歯後に痛みがあること、腫れ・違和感を感じることがあるといった内容。
何度も言われたのは「これから抜く親知らずは下歯槽神経にとても近く、口の周りにしびれが残るかもしれないことは覚悟してください」ということ。3~4回は言われました。
「レントゲンで見ると一般的な人よりも神経に近いのでほぼ症状が出ると思って臨んでください」とのこと。もはや宣告されてますよね。
将来、虫歯や歯周病になるリスクを抱えたままというのも嫌ですし、何よりここまで来て、お金も払っている状態で「やっぱやめます」とは言えません。
どうにでもなれ!と同意書に名前と日付を記入します。
抜歯開始
麻酔を打たれる
注射器で麻酔を打たれ、麻酔が効いているかチェックしますっていう名目で歯をがりがり削られます。
まあ抜く歯だからいいんでしょうけど、別にチェックで削らなくても…。
麻酔が効いているのを確かめた後、さらに追い打ちをかけるように麻酔を打ちこまれます。
その後「鋭利なものが通りますのでこれ掛けますね」と丸い穴の開いた紙を掛けられます。
口以外はすべて隠されるのでつらい顔や不安な顔を見られなくて済みます。私にとってはうれしい心遣い。
歯肉を切られる
何も見えないので、何をされているか全くわからないのですが説明では
- 麻酔する
- 歯肉を切る
- 覆いかぶさっている骨を削る
- 歯を割る
- 歯を抜く
- 傷口を縫う
と言われているので歯肉を切られたんでしょうけど、まったく痛みを感じません。麻酔ってすごい!
骨を削られる
「骨を削る」ってワード、もはやホラーですよね。
エラの近くでギコギコギコとリズミカルな骨を削る音と振動…
緊張で足が震えていますが、手術は止まりません。
押されている感触や振動は消えないので怖いんですけど痛くないです。
歯を割られる
そこから機械が導入されます。
その機械音が段違いに大きいんですよ。
虫歯とかを削る音ってシュイーンくらいじゃないですか。
親知らず用なのかわかりませんがシュイイイイイイイン!!って感じで荒々しいんです。
歯を削るときもかなりの振動で、「どうせ抜くんだからいいだろ?」的な感じでめっちゃ削られてるのがわかります。
でも全然痛くないんですよね。音と振動がなければ何もわからないと思います。本当に麻酔は偉大。
歯が抜かれる
ここからが一番怖かったです。
口の中がどうなっているのかわかりませんが、力任せ感がすごいんですよね。
実際にはテクニックを駆使した結果なのかもしれませんが、私には力いっぱい引っこ抜く!っていう処置にしか感じませんでした。
力を込めてられているせいか、口の中はかなり圧迫され、しかも歯科医の手がプルプル震えています。
万が一、歯を抜くための道具が滑ってずれたらほっぺに穴が空くんじゃないかってくらい力いっぱい作業しているように感じます。
かなり抜きにくいようで、抜こうと試しては削り、試しては削りでようやく抜けたころには歯科医は汗だくだったようで、助手の人から「先生の汗が気になって口の中が見れませんよー」なんて言われていました。
いやいや集中してくれ!いちゃいちゃすんな!
そんなこんなで歯を抜かれました。
傷口を縫ってもらう
手術ももうすぐ終わりです。
傷口を縫ってふさぐのですが、これがちょっと痛かったです。
歯肉に針が刺さるのは全然感じないのですが、糸を縛るときにやたら唇に糸を押し付けてくるので、唇切れるかと思いました。(後で見たら実際に切れてて、ちょっとだけ血が出てました)
終始、私を痛みから守ってくれた麻酔も、唇は範囲外だったようでなかなか痛かったです。
抜歯後の注意すること
注意するべきことを歯科医の先生から言われましたが、内容を要約すると
- カーゼをしっかり噛んで血を止める。
- 麻酔が効いている間は食事しない。
- 食事は柔らかいものを食べる。
- 当日はうがいをしない。翌日以降、歯磨きするときは抜歯したところに歯ブラシを当てない。
- 当日はお風呂に入らない。体が温まらないようであれば、シャワーを浴びてもよい。
- 薬をしっかりと飲む。
- お酒・たばこは控えて、安静に過ごす。
となります。
「もし血が勢いよく出続けることがあれば連絡ください。まあ、ないと思いますけど」
と軽めに言われ、大学病院を後にします。
抜歯手術 ¥4,040-
近くの薬局で薬をもらう

処方箋を出して薬をもらいます。
今回の処方された薬は抗生物質(セフジニル)と痛み止め(ロキソプロフェンNa)となっていて、どちらもジェネリック医薬品でした。
抗生物質は一日3錠を4日分、痛み止めは一回一錠で5回分処方されました。
薬はもらったらすぐに飲むように指示されていたので素直に飲んでおきます。
薬 ¥530-
抜歯後にやること
親知らずを抜いた後はそれで終わりではなく、翌日に消毒、翌週に抜糸をしなければいけません。
紹介元の歯医者さんでの抜歯と消毒を希望したため、電話で予約を取ります。
消毒
作業としては5分くらいで終わるため、着いてから15分後には会計が終わり、抜糸の予約まで済ませることができました。
消毒 ¥700‐
抜糸
抜歯からちょうど一週間後に糸を取りに歯医者さんへ出向きます。糸を取る作業は10分ほどで終わりました。
糸を取る前に比べ、口の中の違和感はだいぶ軽減されます。
抜糸 ¥470‐
抜歯後の痛み・経過など
当日
痛くないといっぱい書きましたが、実際、麻酔が効いている間は痛くないです。
歯科医の先生の言われた通り、痛み止めを処方されてすぐに飲んでいるため麻酔が切れてからも痛みは少ないです。
ただ麻酔が切れてからは痛みが少ないだけで、全くないわけではありません。抜歯した部分の奥のほうがじんわりと痛みます。
あとガーゼを長時間強く噛んでいたせいであごが疲れました。
血はけっこう出続けます。
勢いはよくないですが、ずーっと口の中が血の味で満たされています。くしゃみをするとピンクの液体が飛び散ります。
血の味を流したいからといって、うがいを繰り返すとかさぶたに相当するものが剥がれ落ちて乾燥し、治りにくくなるだけでなく、強い痛みも出るらしいのでひたすら我慢です。
何回も脅された口周りの麻痺(下歯槽神経麻痺)は現段階では症状として出てないです。
追記
初日はあまり腫れません。当日に腫れが出ないからと言って油断すると翌日以降すごい腫れます。
冷やしすぎると治りが遅くなるらしいので注意が必要ですが、適度に冷やしておいたほうがいいと思います。一度腫れるとなかなか治らないですよ。
二日目
朝起きてからじんわりと痛み続けます。抜いてからそこまで激しい痛みはないですが、常時違和感はあります。
鏡を見てびっくりしたのですが、めっちゃ腫れます!
見知らぬ人にも見破られるくらいエラ付近が膨らんでいます。
ゴルフボール入れてるの?ってくらい腫れてます。
食事はしづらいです。抜いたほうを避けて食べるのですが、片方ではうまく噛めず、しっかりと噛もうとすると抜いたほうにも広がってしまいます。なのでほとんど噛めないまま食べることになりました。
見た目が悪いことと、食事をしにくいこと以外には特に不都合はなく、激しい痛みや麻痺による話しにくさなどはありません。
歯医者さん曰く、腫れは翌日がピークらしいです。翌日は消毒もあるので、親知らずを抜くのは連休の時をおすすめします。頑張れば仕事できなくはないと思いますけど。
三日目

朝起きて鏡を見ると腫れが悪化しているではありませんか。
二日目がピークって聞いたのに…
前日よりも腫れている部分が広がって輪郭が片方だけ四角になってます。
じんわりと痛む感じは初日から変わらず、腫れも引きません。
幸い、口の周りの麻痺は起こらなそうですが、痛みと腫れはいつなくなるのでしょうか。
四日目
腫れが引き始めました。痛みもやや収まり始めていますが、むずむずするような違和感と痛みが交互に訪れます。
現在は傷口を縫う際に切れた唇が一番痛いです。
その後
違和感は残るものの痛みは徐々になくなっていきます。抜歯から10日ほどは歯ブラシが当たり出血することも多くありましたが、それ以降は出血もなく痛みも和らぎます。
抜糸後は違和感も減り、食べ物を不自由なく食べれる幸せに浸れます。
まとめ
親知らずの抜歯自体は大して痛くないです。麻酔が効いていますから。ただ音や振動は怖いです。
親知らずの抜歯で 本当につらいのは抜いた後です。
食事はしづらいですし、痛みと腫れはなかなかなくならない。
結構長い間、血が出続けるのでのどが痛くなります。どんだけ血を飲むんだってくらい常時飲み続けてます。
これから抜くのであれば
- 抜いた当日は適度に冷やす
- 噛まなくても食べられるものを用意しておく
- 腫れる前にマスクを用意しておく
とあわてなくて済むと思います。
腫れてからマスク買いに行くのは結構恥ずかしいです。
今回、親知らずの抜歯でかかった金額は
- 紹介状 ¥890-
- 診察・レントゲン ¥2,130-
- 抜歯手術 ¥4,040-
- 薬 ¥530-
- 消毒 ¥700‐
- 抜糸 ¥470‐
合計 ¥8,760-となりました。
参考にしていただければ幸いです。